滑降する紙飛行機

喉を掻き毟って
血が出て
声が出なくなればいいのにと願いながら
醜い声で泣きました。

腕の傷は
去年のもので
時折じくりじくりと痛みながら
肘へ肩へと喪失感を広げます。

きっと
私は次第に
黒く黒く染まって
消えてなくなるのでしょうね。

机の陰から誰かが言います。
こっちへおいで、と
空になったカップの淵の目が言います。
死んでしまおうよ、と
ベッドに横たわった私が言います。
もう疲れた、と

もう疲れたね。
もう疲れた。
喉を掻き毟って私は言います。
もう疲れたね、と



わたしはしにました